スティックセニョール栽培 裏技
花蕾だけでなく茎も葉もまるごと調理できるのが
スティックセニョールの人気の理由です。
「茎ブロッコリー」別名「スティックセニョール」は
アブラナ科の野菜で地中海原産のブロッコリーを品種改良
してできた日本生まれの品種です。
アスパラガスに似た食感で柔らかく甘みがありビタミンCや
ビタミンE、食物繊維などが含まれ茎は花蕾の部分よりも
栄養価が高いといわれています。
カリフラワーやブロッコリーより成長が早いので栽培は簡単。
8月中旬に以下の要領でポットへ種蒔き
1.培養土をポットに入れます。
2.1ヵ所あたり2粒の種をまきます。
(中心より対角線上に離して)
3.培養土を薄く被せます。(1㎝)
4.上から手で軽く押さえて鎮圧します。
5.たっぷりと水を与えます。
※ブロッコリーは発芽するまで暗い場所で栽培し
発芽して根が十分に伸びてきてからは、日に当てて
育てましょう。ただし、直射日光は避けることが大切です。
間引きはしない
種まき後は用土の表面が乾いたら1日1回(夕方)
水やりをしましょう。
発芽して約2週間ほど経ったら追肥を行います。
※今回追肥と土補充が遅れた為に茎が細い
⦅でも大丈夫!⦆
二本共生かす苗の植え付け裏技
株間40~50cmで植え穴を2個掘ります
(ハンドスコップ2本で挟む様に掘ると簡単)
1つの穴にポットから苗を取り出して軽く植えます。
二本の間に包丁を入れて下斜めに切り裂きます。
次にその切れ目に沿ってハンドスコ
ップを差し入れ片方の苗を土ごと挟
んでそっと持ち上げもう一つの植え
穴(少し大きめに深く)に植えます。
これで二本植え付け成功です。
植え付けた後は土を寄せながらハン
ドスコップを抜きます。そして根鉢
と土の間に隙間ができないように株
元を手で押さえてやりましょう。
スティックセニョールの葉は大きく広がるので
40cm以上株間を取って植え付けていきます。
スティックセニョールは浅植えにす
るので、割り箸等を立てて風などで
苗がぐらつかないように対策します。
土寄せ
苗の生育が盛んになり、草丈が高く
なると株が倒れやすくなります。
株元に土を寄せることで、風雨に
よる倒伏を防ぐことができます。
化成肥料
苗を植え付けて約2〜3週間後、株元から少し
離れた場所に化成肥料を30g/㎡を表面の土と
軽く混ぜ合わせて追肥します。
米ぬかは植物の生育に必要な
三大栄養素「窒素・リン酸・カリ」
をバランスよく含んでいます。
そのため、野菜にとって良い栄養源
となります。ぬかを撒き過ぎても
肥料過多になりにくく扱いやすい
肥料といえるでしょう。
茎ブロッコリーは浅植えにするため
支柱を立てて倒れないように
しましょう。支柱の大きさは苗の
サイズに合わせます。茎と支柱を紐
で8の字に結ぶ際には指1本分入る
程度に緩めに結ぶのがポイントです
倒れて土に触れると脇芽が急速に伸
びるのでその際は早めに摘心します
害虫対策 【青虫】
アオムシはモンシロチョウの幼虫で
卵は葉の裏に点在して産み付けられ
ます。幼虫は葉裏から食害し、
小さな穴を開けます。成長すると、
葉の表裏全体を食害し、多発すると
花蕾も食害します。
青虫を見つけたらその場で捕まえて
駆除しましょう。気温が下がれば、
アオムシは自然に姿を消します。
木酢液やお酢を使った予防対策も
効果的です。酢を水で25~50倍に
希釈し葉面にたっぷりと散布します
青虫は成長するとやがてさなぎに
なり、そしてさなぎの背中を割って
モンシロチョウ蝶として飛び立って
いきます。鳥やアシナガバチは青虫
の天敵です。
紋白蝶
日当たりのよい場所、春から秋まで
どこででも見られるシロチョウ科の
代表種:種名は紋のあるシロチョウ
という意味。
幼虫は各種アブラナ科植物を食べる
モンシロチョウは人間が紫に見える
光よりも波長が短い、つまり紫外線
を見ることができます。
紫外線の領域の光を感知することで
オスの翅は紫外線を吸収するので黒
っぽく見え、メスの翅は紫外線を
反射するので白く見えます。
卵 3~5日
幼虫 10日前後
蛹(サナギ) 7日前後
成虫 約1~2週間の寿命
チョウ類は、生活史戦略に基づいて大きく2つに分類されます。
1つは「多化性」であり、もう1つは「1化性」です。
多化性のチョウ類は、1年間に複数の世代が生まれます。
その代表的な種の1つがモンシロチョウです。モンシロチョウは1年間に
平均して4~5回の世代を持ち、短い間隔で生まれ変わります。
一方、1化性のチョウ類は1年間に1世代しか生まれない特性を持ちます。
このタイプのチョウは、1年をかけて成長し、1回のみ繁殖します。
しかし、多化性のチョウに比べると寿命が長いとされています。
このように、多化性と1化性のチョウ類は繁殖戦略や生活史において
異なる特性を持っています。
ちなみに、ミドリシジミ▼は年1化性で、成虫はどこでも年1回しか
見られません。
摘心の時期
摘心のタイミングは、頂花蕾
(ちょうからい)が3~4cmの大きさ
になったときです。
主枝の頂花蕾を摘心したら側花蕾が
どんどん伸びてくるようになります
頂花蕾は、500円玉くらいの大きさ
(直径3~4cmくらい)で摘心します
頂花蕾を切り取るときは切り口を斜
めに切り落とします。なぜなら、斜
めに切ることで断面に雨水がたまら
ず病気になりにくくなるからです。
摘心をすると、脇芽が次々に伸びて
きて、栄養が必要になります。
追肥は化成肥料30g/㎡を葉の
広がりに合わせてまき株元に土寄せ
をします。
スティックセニョールの収穫時期は、通常翌年の3月まで続きます。側花蕾を収穫する際には、長さが15〜20cm程度のものを選びます。20cm以上に成長した側枝は、基部の葉を1〜2枚残して収穫することで、二次側枝の基部からさらに三次側枝を収穫できるようになります。この方法を用いることで、より多くの花蕾を収穫することが可能です。
スティックセニョールを美味しく茹でるためには、水から茹でるのではなく、沸騰したお湯に塩を加えて小房にしたブロッコリーを入れて2分30秒茹でる方法が理想的です。この短時間の加熱は栄養成分をできるだけ逃がさず、ブロッコリーを美味しく食べるためのコツです。
さらに、炒め物にする際も下茹ですることで多くの利点があります。下茹ですれば、鮮やかな緑色を保ちつつ炒める時間を短縮し、加熱ムラや形の崩れを防ぐことができます。そして、下茹でを行うことで使わない分のブロッコリーを冷凍保存することも可能です。
茎ブロッコリーは黄色の花が咲くこ
とがあります。
花が咲くと食べられないと思われが
ちですが、問題なく食べられます。